#物理学

オープン回路でのファラデーの電磁誘導の計算

電流が流れられないようなオープン構造の回路で、電磁誘導による誘導電圧を実験で測定するのは著しく難しいです。電圧計のインピーダンスは高いものの、全く電流を流さないで電圧を測定することは不可能に近いからです。 ・ワンターン・コイルに磁石を近づけ…

和音の電圧に対するコンデンサに流れる電流はいくら?[第0級アマチュア無線技士]

仮想的に、第0級アマチュア無線技士の国家試験問題の例題 1題を考えてみます。 [問題] 和音の電圧に対するコンデンサに(仮想的に観測される)の電流はいくらですか? 和音の電圧に対するコンデンサの電流は? 和音の電圧式 ヒント:ベクトル値の合成は、加算…

表皮効果による同軸ケーブル外皮電流の阻止構造

RF外皮電流が漏れない同軸ケーブル配線構造 このように表皮効果を考慮し、送信機に接続するコネクタ配線を工夫すると、同軸ケーブル外皮に流れ出す高周波電流を阻止できるはずです。 また、同軸ケーブルを水道管のような鉄パイプでファラデー・シールドする…

右回転/左回転・円偏波切り替えスイッチ付きアンテナ輻射器

右回転/左回転・円偏波切り替えスイッチ付きアンテナ輻射器 右回転/左回転・円偏波切り替えスイッチ付きアンテナ輻射器を図で示しました。 衛星通信に使います。 2回路4接点スイッチ(6Pリレーで実現可能)で、右回転偏波、左回転偏波を切り替えます。 参…

並列LC共振回路のインピーダンス計算結果(今更なが・・・orz 🤔)

並列LC共振回路のインピーダンス計算結果 並列LC共振回路の共振周波数 f=1/{2π√(LC)} [Hz]は、一種の公式として無線工学の初期に出てきて科学少年なら小学生でも本読めば知っているのですが、なぜそうなるのかは、計算での導出説明がない感じでした。 一方、…

同軸ケーブルの長さによるVSWR変化とインピーダンスと反射係数の関係

同軸ケーブルの長さによるVSWR変化とインピーダンスと反射係数の関係 アマチュア無線の書籍と界隈では、これまで長い間、「同軸ケーブルの長さにより、アンテナのVSWRが変化する。」・・・という話が伝説のように続いています。 「SWRメータはアンテナの根元…

らせんコイル式電磁石加速装置のアイディア

円形電流の磁場の式 H=I/(2r)に従って、コイルの半径r[m]に反比例して磁界Hが強くなる原理を応用し、磁性体を加速する加速装置のアイディアです。 この加速装置を連結することで、磁性体の速度はより大きくなる目論見です。 用途:一般の実験用として、電磁…

周波数435MHzでの50Ωから75Ωへのインピーダンス変換の計算結果(LC回路・集中定数式)

文献[1]中の、LC回路による特性インピーダンス変換(50Ωを75Ωへ変換)の計算が、スミスチャート計算ツール[2]で、正確に計算できることを確認した。 インピーダンス変換の例題[1] パラメータ設定 計算モデル用のパーツ一覧 計算モデルの設定 純抵抗50Ωの高周波…

144-146MHz用グランド・プレーン(GP), SWR=2から下がらない現象の検討

引用記事: インピーダンス整合計算結果が式と合わない問題をもつ記事[5] RF World誌BBSに、グランド・プレーンアンテナのSWRをマッチングさせるオフセット給電位置を計算する記事[5]で、 (1)記載された計算式と、その計算値が合わない問題 (理解無しの式の引…

伝説のQマッチングでループアンテナのSWRは下がるの?

Qマッチング法とインピーダンス変換の計算式 smith chart 計算: 周波数と帯域の設定 周波数 7.0MHz 〜 7.2MHz まで、SWR=1.02 という計算結果となった。 Qマッチ用75オーム・同軸ケーブル λ/4 波長と、長さ20m 給電用50オーム同軸ケーブルを接続するモデル…

Smith chart を使った並列共振回路のインピーダンス計算(一例)

例題1 練習問題の計算結果(期待値) この期待値と、smith chartを使った計算結果が一致すれば、計算は合っていることになる。 smith chart を使った計算 計算モデルの設定 ・・・このように計算モデルを設定した。 計算結果のsmith chart このようにsmith cha…

星飛雄馬さんの球質は本当は重かった!!😂

AEさんのSRTによると物の重さm[kg]は、速度v[m/s]が大きいほど重くなる。 物の重さの式(SRT by Mr. A.E) 雪玉の秘密の回で衝撃を受ける星飛雄馬さん(巨人の星から引用) この後も最終回まで、星飛雄馬さんは、「球質が軽い」という誤った当時の野球理論により…

コンデンサを使わない電波発生機を考えました。

機械モーター式電波発生機 課題:従来の電波(電磁波)の生成波形は、マクスウェル方程式から導かれる波動方程式(Wave Equation)から導かれ、この方式では変位電流(εμ∂E/∂t)の項が追加されたが、これは空間中の電界変化を起こすコンデンサの存在の必要性を示し…

光電効果真空管と磁界制御増幅素子のアイディア

小型光電効果の電子制御真空管(アイディア)、回路図の負荷抵抗の配線ミス修正 紫外線/等LED発光により金属板から叩き出される光電効果電子を使った真空管のアイディア。(発表済公知技術) 電源ONで瞬時に動作可能。長寿命で電気過負荷でも丈夫。 磁界効果増幅…

マルチバンド対応フルサイズV型バンザイ・ダイポール・アンテナ

マルチバンドリモード切り替え式フルサイズV型ダイポール トラップコイルを使わず、リレー接点スイッチでエレメントを瞬時に切り替えます。 トラップコイルの大きな利得損失を無くし、安価なリレーでリモートで周波数を瞬時に切替えます。 リレー配線はアル…

コモンモード・ノイズを大きく減衰させるフィルタのアイディア3例

AC100V/DC12Vラインフィルタ(中学3年の時、考案) このAC/DC電源用コモンモード・ノイズフィルタは、自宅のUHF TVのACライン 100VからTVへ基本波21MHz 10W の信号を完全に除去しました。効果は劇的でした。 受信機フロントエンド実装用コモンモード・ノイズ除…

LRC並列共振回路の同調周波数補正計算(コイル内部抵抗分を考慮)

従来より、LC並列共振回路の同調周波数は、その導出論理も、計算式もよく知られており、周波数 f=1/{2π√(LC)} [Hz] で計算できる。 しかしながら、現実のLC並列共振回路では、コイル内部の純抵抗成分が0[Ω]となることは無く、また、トロイダルコイルやフェラ…

カンテナの表皮効果は大丈夫じゃないかも??!

カンテナの構造 アルミニウムの缶を使ったアンテナの工作は、人気のあるテーマです。 表皮効果で、電波の表面電流が減衰しないかを考えたところ、作り方の多くの例で、電波の電流の減衰が大きくなっている可能性があるかもしれません。 周波数(5MHzから25MHz…

金属導体棒に発生する電圧は0[V] (教育内容の修正案と検証実験方法)

金属導体棒に発生する誘導電圧は0[V]となる計算と実験による検証法(案) 最新の文科省検定教科書内容は現在確認できていませんが、動画サイトの塾の教育内容の中に、定番のように、金属の導体棒(導体棒だけの開いた回路)にV=vBl [V]の電圧が発生すると説明…

新でんぱ中継方式の夢: uda/yagi アンテナ応用 無電源中継方式のアイディア

山影/高層ビル谷底の無線局を救え! このアイディアは、いかがでしょうか?

お正月の3-4日ごろ発生するEスポ

お正月には、アマチュア無線で「QSO Party」という電波でのお楽しみ交信会があります。真冬は、「冬枯れ」と呼ばれる短波帯の電波が飛ばない電離層の状態になるのですが、この1/4朝方の四分儀座流星群の飛び込みが激しいときは、14MHz などの短波帯のコンデ…

アンテナ素子の長さが計算値より短くなるのはなぜ?

アンテナ素子の長さが計算値より短くなるのはなぜ? 物質中の電磁波または光の速度 c(ε, μ) と、誘電率ε、透磁率μの関係は、式(1)となる。 c(ε, μ)=1/√(ε・μ) …(1) ここで、ε_0 = "真空中の誘電率", ε_r = “物質中の比誘電率”, μ_0 = "真空中の透磁率", μ_r …

時刻遅れの式の訂正(お詫び)

図1. 訂正前の図と計算式(Not Good) 考え方の問題点: 図中の時刻 t[s] は、「ロケット外の小惑星系からみた時刻」で良いが、 「ロケット内の時刻」=1[s] で計算しているため、「ロケット外の小惑星系からみた時刻」と、「ロケット内の時刻」の相対的数値…

 DFT演算/FFT演算で乗算する周波数値域は、複素周波数値域で、時計回り方向、負の周波数側だけ。

題目のようになる理由は、入力信号の周波数スペクトル分布は、正負の符号が異なるだけで、振幅値の分布は、正負の周波数域で対称関係、かつ絶対値は同じ値(正負は反転)だからである。 DFT/FFTの計算目的が、入力信号の周波数値成分と振幅電圧のスペクトル分…

無線機のFT8デジタル送受信機能はPCMオーディオADC/DAC内蔵でパソコン無しで実現可能ですよね?

FT8コスタス配列 デジタル通信同期用信号の行列図(Copyright)Mr.Mike Hasselbeck / WB2FKO このコスタス配列のベースライン周波数がtime step =4 に来ているところは、同期処理が最も速く開始できるように、音0 (baseline freq.)がtime step = 1 に持ってき…

キング・ソロモンの法則/伝説は勘違いかなぁ??

先週木曜7/14,2021 に停滞前線が消えました。 関東はめちゃ急激な真夏の猛暑です。 強力に電離したスポラディックE層(Es)がその後も連日発生しています。 温暖前線が現れることはほとんど無いので、 統計的相関データ計算をする以前に、天気図上の温暖前線と…

GWの流星群の流入好調です。

HRO観測 5/3/2021 朝方 観測と出展元:Mr. Naoya Saito (東京都) 朝から流星エコーが多数受信されています。 5/3,2021 朝方 イオノグラム 観測・出展 : NICT 殿 流星エコーの電波反射高度 100km にスポラディック・E層が出現しています。

標高と重力加速度の関係

標高と重力加速度の関係 検討日:Aug.11, 2018, 公開場所:Google+(2018年運用中止) 地球の半径: R[m], 地球の質量:M[kg], 物体の質量:m[kg], 地表からの高さ: h[m], 万有引力定数:G, 物体mにかかる重力加速度 g[m/s^2] とおくと、地球重心からの距離r での…

sin(z) 三角関数の位相変数xを複素数領域zに拡張する(解法)

三角関数 y=sin(x) , {(x,y) | x ∈ R, y ∈ R} の値域は、 -1 ≦y≦ 1 となるが、位相z を複素数領域に拡張すると、 y=sin(z) ≧ 1 、1より大きな三角関数の値域をとれるようになる。 例: sin(z)=2 となる複素数zを求める。 結論 : z= π/2 - jln(2±√3) + 2πn …(…

Eスポ伝播最遠距離1500kmを超える50MHz異常伝播現象

スポラディックE層(Eスポ)による突発的VHF異常伝播の最遠距離は1500Kmが上限と言われています。 伝播のしくみは存じませんが、50MHz では、小電力 0.5W 〜 5W程度でも、ベトナムや、ナウル島と通信できたことがあります。 震災でログが行方不明なので、伝播…