複素数の計算による信号処理:考え方の基礎的見直し

これまで、当方は、信号処理において、その計算は、三角関数の実関数の加算と乗算で構成してきました。

しかしながら、公知例の中には、信号処理を複素数で計算し、その実部だけの値を、DA変換器に出力しているものがあるのを発見しました。

これは、ちょっとしたカルチャーショックです。

 

高校の時に、虚数は存在しない。」と数1で習ったことが、実は旧文部省、文部科学省教育指導要項に基づく学問上の論理ミスであることが判明るまで、ずいぶんと年数がかかり、大きなカルチャーショックを受けましたが、それ以来のかなりのショックです。

月面探査機SLIMの着地イラストの改良

西を向いたSLIM君

月面探査機SLIMの着地イラストが、西を向くように改良しましたw

 

LAV-2 / Sora-Q と SLIM探査機の位置関係

Sora-Q小探査機が写真を撮ったか、位置関係を考えました。

どうしてSLIM探査機の太陽電池パネルが西向きなのに、写真では右側(東)に見えるのか?・・・Sora-Qが、SIMから北東方向から写真を撮ると、東西の左右関係が逆に見える・・・と考えます。

三平方の定理の証明(中学生2年〜3年生)

三平方の定理の証明

証明のポイント:

1.三角形の①〜⑤は、合同なので、面積は等しく、S=(1/2)・a・b

2.正方形⑥は、面積は、(b-a)・(b-a)=(b-a)^2

 

他にも証明方法がたくさんあるそうです。

re:「7+8はいくつですか(小学一年生)」:解決編

7+8 暗算方法の考案

・・・こう教えて欲しかったと思うのです。😂

幼稚園を出た小学一年生の最初の足し算の授業は地獄でしたよ・・・orz 😂

 

従来の足し算の教え方:

僕が小学生の時、足し算を教えてくれる先生の場合でも、

7+8は、下の桁が5で、桁の繰り上がりで、1が上の桁になるから、答えは15.

...ということでした。これでは、わかりにくいのと計算しずらいのです。

 

改善策(案):

一桁の足し算は、9+9=18が最大なので、上の桁は、桁の繰り上がりのある場合は必ず1になります。

なので、頭の桁の数字を10にするように、8に2を足して10を求めてから、下の桁7は、余分な2を引けば5になって、±0 の補正された15が求まる。。。という考え方です。

 

前回の記事

7+8はいくつですか? (小学一年生)

m2019j1.hatenablog.com

並列LC共振回路のインピーダンス計算結果(今更なが・・・orz 🤔)

並列LC共振回路のインピーダンス計算結果

並列LC共振回路の共振周波数 f=1/{2π√(LC)} [Hz]は、一種の公式として無線工学の初期に出てきて科学少年なら小学生でも本読めば知っているのですが、なぜそうなるのかは、計算での導出説明がない感じでした。

一方、高校物理では、さらに並列LC共振回路のインピーダンス計算式の導出も示されていないようなので、ここに書いてみました。ちょっとアレな気がします。🤔

 

共振周波数 f=1/{2π√(LC)} [Hz]では、上の計算式が示す通り、インピーダンス値は、±無限大の虚数領域へいってしまいますが、そうした説明も、何故かはわかりませんが、高校物理には見られないかも? アレな課題と思います。🤔

高校の先生はどう思われているのかなぁ??😂

 

並列LC共振回路のインピーダンスのグラフを、desmos cloud App で2D描画しました。

www.youtube.com

2023/10/29 

2023/11/03  グラフ描画追記

同軸ケーブルの長さによるVSWR変化とインピーダンスと反射係数の関係

同軸ケーブルの長さによるVSWR変化とインピーダンスと反射係数の関係

アマチュア無線の書籍と界隈では、これまで長い間、「同軸ケーブルの長さにより、アンテナのVSWRが変化する。」・・・という話が伝説のように続いています。

 

 「SWRメータはアンテナの根元で測定することのが良い」・・・とも言われているし、実際それで適切な測定値が得られるようです。

でも実際には、アンテナは屋外に設置されるため、目視の外になるので、通常は、送信機のすぐそばにSWR計をおいて、アンテナのSWR状態を見る・・・という運用がとられています。

 

今回、同軸ケーブルの長さによる、(見かけの)VSWR測定値の変化と、インピーダンス、反射係数の関係を計算してみたところ、同軸ケーブル末端の送信機接続部でのインピーダンスと反射係数Γが、同軸ケーブルの長さにより変化していることが、高周波の計算により確認できました。

 

この結果、同軸ケーブル末端の送信機接続部では、「同軸ケーブルの長さにより、アンテナのVSWR(の実測値が)変化する。」ことが計算により確認できました。同軸ケーブルの長さがながくなるにつれ、伝播に要する時間が遅延し、その分の位相の長さ分、送信機側の同軸ケーブル末端のインピーダンスが変化しています。

 

この問題を避けるには、短縮率を考慮した半波長の整数倍の同軸ケーブルを用意すれば、位相変化分の測定差分の影響を減らせることも確認されました。

一方、VSWRの計算値は、その元々の定義式から、同軸ケーブルの長さに関係なく一定になりました。

 

計算による同軸ケーブル長の変化と同軸末端のインピーダンス/VSWR変化の関係

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同軸ケーブルは、その形状から、切ったり、繋いだりの加工が難しく、かつ高価であることから、指定の長さに切って実験で測定することは行われてきていなかった、と推定されます。(切ったり、繋いだりの加工をすると、ケーブル接続部で、特性インピーダンスが乱れることも考えられます。)

 

なお、この現象から、給電線として、

L=(λ/4)*(2n-1)/√εr[m], { n| n=1,2,3...N; 自然数},εr=2.3(ポリエチレン樹脂の比誘電率)

の長さを使うと、VSWR>2 以上のミスマッチ給電が、送信機端では、VSWR< 1.5

のマッチング状態に見えてしまうことが予想されます。

例えば、3.5MHz 半波長ダイポールが、給電点でVSWR>2でも、給電線がλ/4[m]相当になると、定在波の最小電圧の位置(定在波の節)が送信機端と一致し、大きな定在波が給電線全体にのってしまうと考えられます。

例:W3DZZ型DPで、3.5,7 MHz マルチバンド動作の場合、3.5MHzの送信時にこの問題が出てくるはずです。(R0.3)

 

参考記事・文献

第十八回 SWR測定、アンテナ直下がベストは本当だった
No.18 Best position for VSWR measurement is feeding point of antenna
https://www.fbnews.jp/202011/trivia/index.html

【第11話】λ/4線路の共振と分布定数回路(その1)
No11 λ/4 feeder's self vibration and the distributed circuit
https://www.fbnews.jp/201909/mrsmith/index.html
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2023/10/01 Rev.0  初版

2023/10/03 Rev.0.1 文章推敲

2023/11/08  Rev.0.2 計算過程説明動画追加、参考文献追加

2023/11/23 Rev.0.3 λ/4長さの給電線に載る定在波輻射発生の課題を追記。