標高と重力加速度の関係

標高と重力加速度の関係

                                        検討日:Aug.11, 2018,  公開場所:Google+(2018年運用中止)

地球の半径: R[m],  地球の質量:M[kg], 物体の質量:m[kg], 地表からの高さ: h[m],

万有引力定数:G, 物体mにかかる重力加速度 g[m/s^2]

とおくと、地球重心からの距離r での物体mにかかる万有引力fは、

 

f=GmM/r^2 ・・・(1)

 

質量mの物体にかかる地球の重力加速度gによる力はmg で、

これが(1)式の万有引力と一致するので、

 

mg = GmM/(R+h)^2 ・・・(2)

 

ここで、地表から高さ h での重力加速度の関数:g(h) と仮定すると、

 

mg(h)=GmM/(R+h)^2 ・・・(3)

g(h)=GM/(R+h)^2    ・・・(4)

 

パラメータ h をわかりやすく x と書き換えると

 g(x)=GM/(x+R)^2 ・・・(4)'

 

ここで xの定義域は、{x| x≧R}

すなわち半径R内部の地球地下では、この重力式g(x)では計算できない。

何故ならば、xを地表より下にすると、地球の重心が移動するため。

 

if x=0 ,  g(0)=GM/R^2

if x=h ,  g(h)=GM/(h+R)^2

if x →∞ , lim(x→∞)g(x)  = 0

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図1. 地球の重力の高さによる変化

・地球の重力加速度gは、おおむね距離の二乗に反比例して減衰する。

・gの減衰量は電離層高度では、さほどでもない。

ISSの高度になっても、重力加速度は地表よりは小さいが、さほどでもない。

・月までの距離に行くと、地球による重力加速度はだいぶ小さくなる。

・一般相対論によると、月に置く水晶発振器は周波数がかなり高くずれ、

 時間はより速く進むはず。