ルート/平方根の開平計算を教えて下さった先生へのお礼(中学校3年生)

小学校5年の時、アマチュア無線の国家試験の勉強中に√(ルート、平方根)の意味がわからず、

LC共振回路の計算が難しい、と思っていました。
 
無線の教科書には、ルートの意味も、指数の意味、例えば10のー12乗という計算方法も、何も書いてありませんでした。
コンデンサの12pFは、12x10^(-12) 、コイルのインダクタンス10uH (=10x10^(-6))など、頻繁に出ていました。
計算結果も、たいていはMHzで、10^(6)が計算中に、頻繁にでてきてたんです。)
 
しょうがないので、回答例から、計算の規則性を見つけて、
√の記号が出てきたら、かけ合わせればその数字になる計算なんだな・・・としかわかりませんでした。
あとは、10の-12乗のルートだったら、10の右上の小さい数を2で割ればいいんだな、という規則性に気づきました。
(「√記号/ルート/平方根」,「指数」という言葉も概念も知りませんでした。)
 
春休み終わった初日、中学3年の始業式。
先生に許可を受けて、学校を休んで、東京の国家試験試験場にいきました。
東京の行き方(蒲田)がわからなかったので、いとこの大学生のお兄さんに連れて行ってもらいました。
 
やっぱり、無線従事者の国家試験には、LC共振回路の共振周波数の計算が出ました。
そこで、自己流の√の計算法で、答えを書きました。
 
試験には間に合わなかったのですが、その後すぐ、中学3年の数学で、平方根、√の意味が初めて説明され、先生は、開平計算の方法も教えてくれました。

開平計算の例
その後すぐに、送信機を作る時の応用で、LC共振回路計算がとても楽になりました。
 
LC回路の共振周波数 f[Hz]
f=1/(2π√(LC)) [Hz]
 
この式は、LCの掛け算の後に割り算があるので、ルートの計算結果について、指数の正負反転する必要がありました。
小学生の時は難しく感じましたが、この時、既に必要に迫られていて、できなければ国家試験に落ちてしまいます。
 
国家試験は無事合格でした。
おっかない試験官さんでした。厳しく見張られてました。
(国の職員さんだったのですね。)
 
高校に入学すると、すぐに平方根のおさらいがありました。
この時、周囲のみんなから開平計算のやり方を知らない、と聞いた時は、
「え!ほんと? でも何故?」びっくりしました。
 
ということから中学3年の数学の先生は、立派な先生だったのだなぁ・・・と後でわかりました。