らせんコイル式電磁石加速装置のアイディア

円形電流の磁場の式 H=I/(2r)に従って、コイルの半径r[m]に反比例して磁界Hが強くなる原理を応用し、磁性体を加速する加速装置のアイディアです。

この加速装置を連結することで、磁性体の速度はより大きくなる目論見です。

 

用途:一般の実験用として、電磁石遊びの実験に使います。

 

※ 注意:

高校物理で学ぶ B=μH の式は、磁場Bの強さが物質の透磁率μに比例すると言っていますが、物質が磁性体の場合、磁界の強さBが飽和するという現象やヒステリシス特性が語られない場合が多いです。[ブログ中記事]

ここでも、加速には限界があり、鉄やフェライト等、透磁率の大きい物質は磁気飽和しやすい性質があります。

コイルに直列の電源スイッチのOFFの瞬間に、コイルに蓄えられた電流のエネルギー

E=(1/2)LI^2[J]は、電流の流れる行き場がなくなり、電波(電磁波)が出ると予想されます。

 

rev. 0.1 : 2023/09/15 

円形電流の式を訂正 H=I/(2r) ... 図中のH=I/(2πr)は、線形電流の磁場の式で、誤記です。

参照:

wakariyasui.sakura.ne.jp

rev. 0.2 2023/11/14 

SW OFFで電波が出る説明を追記。

周波数435MHzでの50Ωから75Ωへのインピーダンス変換の計算結果(LC回路・集中定数式)

文献[1]中の、LC回路による特性インピーダンス変換(50Ωを75Ωへ変換)の計算が、スミスチャート計算ツール[2]で、正確に計算できることを確認した。

インピーダンス変換の例題[1]

パラメータ設定

計算モデル用のパーツ一覧

計算モデルの設定

純抵抗50Ωの高周波電圧源(435MHz帯)をコイル(インダクタ)と、コンデンサで、特性インピーダンス75Ωに整合させることを想定する。

 

計算結果:計算モデルの各データポイントのインピーダンス値の軌跡

上図のように、RC回路末端のデータポイントは、実数軸上 75Ωに移動した。

 

※注意:

この計算は文献[1]の計算結果に基づき、あらかじめL,Cの値が計算済の条件で、スミスチャート上でのデータポイント(DP)の移動の軌跡を描いたものです。

 

実用的なスミスチャートを使いかたとして、インピーダンス変換のためには、L,C値を求める以下の手順の実行が必要です。

文献[3][4]

 

スミスチャートは、インピーダンスチャートとイミッタンスチャートからなり、それらを重ね合わせ、

インピーダンスチャート上で、50Ωを正規化した50/50=1.0Ωを実軸の円周上の左端、無限大を右端にする等レジスタンス円を、コンパスで描く。

イミッタンスチャート上で、75Ωを正規化した75/50=1.5Ωを実軸の円周上の右端、無限大を左端にする等コンダクタンス円を、コンパスで描く。

③ ①、②の2つの円の2個の交点から、チャート図から、正規化されたL,C値を読み取る。

④ ③で求め正規化されたL,C値を、Zo=50Ωを掛けて、L,C値の実インピーダンスを求める。

⑤ ④で求めL,C値の実インピーダンス値を、前述の「計算モデル」へ設定する。

 

計算結果:S11の値

計算結果: Vmax, Vmin 定在波の最大電圧、最小電圧とその距離(波長)。
ここから反射係数Γに関わる位相値がわかる。(検討中です。)

計算結果:計算モデル上の各データポイントのインピーダンス

RC回路末端のインピーダンス値は、75.2+j0.854[Ω]で、ほとんど問題なく期待どおりにインピーダンス変換された。

VSWR値は、1.51 で、実用の許容範囲と判断した。

 

※注意:

・RC回路末端のインピーダンス値は、75.0+j0.0[Ω]、VSWR値は、1.0の値が求まるように、計算アルゴリズムを構築することが望まれます。

・スミスチャートで読み取れる円の交点座標の読み取り精度は、高い精度値を期待できないかもしれません。

 

課題:

L、Cの値を、スミスチャートで計算するアルゴリズムとその考え方を明示すること。

[3][4]

 

 

参考文献:

[1]【第2話】インピーダンスマッチングの方 濱田 倫一様

www.fbnews.jp


Lマッチ回路」と呼ばれるインピーダンス変換の基本回路。

 

[2]スミスチャート計算ツール

www.will-kelsey.com

 

[3]【第24回】高速信号回路技術 - インピーダンスとアドミッタンスを行き来する「イミッタンス・チャート」 - YouTube

[4]【第25回】高速信号回路技術 - イミッタンス・チャートを利用したマッチング設計の実践 - YouTube

 

改訂:

Rev.1.0 スミスチャート読み取り精度の問題と、高精度のR,C値計算アルゴリズムの必要性を追記。2023/07/15  

144-146MHz用グランド・プレーン(GP), SWR=2から下がらない現象の検討

引用記事: インピーダンス整合計算結果が式と合わない問題をもつ記事[5]

RF World誌BBSに、グランド・プレーンアンテナのSWRをマッチングさせるオフセット給電位置を計算する記事[5]で、

(1)記載された計算式と、その計算値が合わない問題

(理解無しの式の引用+計算ミスによる計算:論外のミス)

(2)記載された記事に、オフセット給電部位置 d の計算式導出が記載されていない問題

の指摘がされていた。

この問題(2)に関し、僕はかつて覚えていないずっと前に、同じように、144-146MHz用グランド・プレーン(GP)アンテナを製作し、SWR=2から下がらない現象に遭遇した。

試行錯誤の結果どうにもSWRが下がらないので、この形状の144-146MHz用グランド・プレーン(GP)アンテナは実用にならない、という結果を得ていた。

 

給電部オフセット位置の計算方法:dの計算式導出の試算

給電部オフセット位置の計算方法 (dの計算式導出方法の説明)

参考文献[1]から、オフセット給電部の寸法 d は、上図のようにアンテナがλ/4波長の輻射部根本で、RF電流の波の定在波の腹を形成し、Z=21+j1.3[Ω]となり、同軸給電線の特性インピーダンス50[Ω]と整合できないため、オフセット給電によりこの問題が解決できるとされている。

この1955年(昭和30年)の文献では、19世紀末のマクスウェル方程式は使われず現在の高校教育「物理基礎」で扱う「閉管/開管 気柱の振動」について、「開管補正」が考慮されていない近似的な計算モデルが使用されていることがわかった。

 

垂直のλ/4波長の長さの輻射器に、90度の角度で、ラジアル線を4本、または、2本構成する場合、給電部のインピーダンスZは、文献[1]の記述通り、高周波抵抗成分R=21[Ω]が低すぎる値のため、SWRが2程度と、特に送信時の実用性に問題がある

問題解決の公知例:

この問題は、その後、「逆V型ダイポール」、製品「アローライン・アンテナ」、「バンザイ型ダイポール」で解決され、SWR=1.0の整合が実現されている。

参照文献によるオフセット給電のマッチング法は、モーメント法、FTDT法の無かった非常に古い時代の概算と実験による記事で、現代では困難が伴うレベルである。

 

(以下、実用には困難が伴うことの計算確認です。)

スミスチャート上でインピーダンス計算(集中定数+分布定数)ツールでの計算結果

現在のスミスチャート上でインピーダンス計算(集中定数+分布定数)ツールでも、SWRが約2で、実用は困難であることが計算で確認できた。

パラメータ設定

 

GPアンテナ計算モデルの設定: 同軸ケーブル10mの接続を仮定

計算結果:SWR ≧2

緑色の円はSWR=2 を意味する。黒い線の軌跡は、周波数を144MHzから146MHzまで変化させた時のデータポイント(DP)の各点が移動することを意味する。

赤色の線は、144MHz〜146MHz帯域での同軸ケーブル末端のインピーダンス値の軌跡。

このように、同軸ケーブル末端でSWRが2より下がらない実験結果は、同計算でも再現した。

 

計算結果: S11 の値

S11の計算値は、周波数帯域内で微小な振動があるが、ほとんど一定である。

この計算値の意味は現在不明。調査中。--> X印が右端のインピーダンス測定点、X印からVminが定在波電圧最小位置0.162λ[m], X印からVmaxが定在波電圧最大位置0.412λ[m]という意味です。

計算結果 各data pointでのインピーダンス値 (複素数表現)

Data Point (DP) 2 で、Z=51.8-j45.6[Ω]で、マッチング状態が良くない。(SWR2以上)

虚数部が大きすぎ,145MHzから離調している。

 

以上のように、計算結果は「実験でSWRが2以下に下がらない現象」を再現している可能性が高い。

 

参考文献(引用):

[1]参考文献 その1

[2]参考文献 その2

[3]参考文献 その3

[4]参考文献 その4

[5]RF World誌BBS:グランド・プレーンアンテナのSWRをマッチングさせるオフセット給電位置を計算する記事

 

2023/07/05  初版 Rev.0.0

2023/07/07 Rev1.0 論理ミス修正。同軸ケーブル末端で終端抵抗50Ωを除去した。

修正の理由:アンテナ末端のインピーダンス値は、終端抵抗を接続すると、誤った回路となり、正しいインピーダンス値が求まらない問題を修正。

2023/11/12 Rev1.1 定在波状態の説明を追記。

2024/3/3 文書推敲。モーメント法考案前の時代のアンテナ記事は、適切なる信頼性が確認できない計算結果となった。

伝説のQマッチングでループアンテナのSWRは下がるの?

Qマッチング法とインピーダンス変換の計算式

 

smith chart 計算: 周波数と帯域の設定

周波数 7.0MHz 〜 7.2MHz まで、SWR=1.02 という計算結果となった。

 

Qマッチ用75オーム・同軸ケーブル λ/4 波長と、
長さ20m 給電用50オーム同軸ケーブルを接続するモデル設定

smith chart 計算結果: 緑線が SWR=2.0 の円

DP2(Data Point 2)

同軸ケーブル 50オーム末端は、実軸インピーダンスの50オームに乗った!!

 

パラメータ S11は、帯域内で微細な振動をしている。

この計算結果の意味は、現在、わかりません。

各DP(Data Point)のインピーダンス計算値(複素数表現のオーム値)

この計算結果からは、結構調子良くSWR=1.1 あたりまで下がるかも???😇

実験で検証が必要。

 

50Ω同軸ケーブル使用時のQマッチによる整合可能の上限インピーダンス計算

youtu.be

2023/07/04 初版

Smith chart を使った並列共振回路のインピーダンス計算(一例)

例題1

練習問題の計算結果(期待値)

この期待値と、smith chartを使った計算結果が一致すれば、計算は合っていることになる。

 

smith chart を使った計算

 

計算モデルの設定

・・・このように計算モデルを設定した。

 

計算結果のsmith chart

このようにsmith chartが計算された。

 

計算された各点 DP の計算値

Z=26.6 + j23.4 [ohm] が、DP4インピーダンス値と計算され、計算の期待値と一致し、計算の正しさが確認された。😀

 

このsmith chart 計算ツールの使い方も合っていることになる。

 

参考文献:

[1] Mr. Smithとインピーダンスマッチングの話

  【第2話】インピーダンスマッチングの方法 濱田 倫一様

www.fbnews.jp

[2]Smith Chart 計算ツール

www.will-kelsey.com

2023/07/03 

星飛雄馬さんの球質は本当は重かった!!😂


AEさんのSRTによると物の重さm[kg]は、速度v[m/s]が大きいほど重くなる。

物の重さの式(SRT by Mr. A.E)

雪玉の秘密の回で衝撃を受ける星飛雄馬さん(巨人の星から引用)

この後も最終回まで、星飛雄馬さんは、「球質が軽い」という誤った当時の野球理論により、命に関わる苦しみを受けるが、実は、A.E.さんのSRTを知っていれば、悩む必要は何も無かった・・・😂

 

野球投手の投げる直球(ストレート)の運動方程式モデル(案)

(1)左上は身長(r1)が低く体重(M1)が軽い雄馬さんタイプの投球モデル

投手は、円運動 角速度ω1[rad/s]でボールを投げて、円周の最上点で、ボールを爪でひっかくようにスピンをかけて投げ下ろす。

ボールの速度は、v1[m/s] , v1=r1xω1[m/s]

 

(2)左上は身長(r2)が高く体重(M2)が重い判宙太さんタイプの投球モデル

投手は、円運動 角速度ω2[rad/s]でボールを投げて、円周の最上点で、ボールを爪でひっかくようにスピンをかけて投げ下ろす。

ボールの速度は、v2[m/s] , v2=r2xω2[m/s]

 

同じ速度v[m/s]のボールが投げられた仮定で、ボールへかかる力を考えると、

空気抵抗 Fa = -kv  ... kは定数。速度に比例した空気抵抗力がブレーキがかかる。

マグヌス力: ボールは、上昇する方向のスピン回転のために、ホップする。

 

ボールの重さは、飛雄馬さんも判さんも同じ。

 

身長が低い分、飛雄馬さんの腕は短く、r1 < r2 となる。

すなわち、v = r1xω1 = r2xω2 

 

よって、雄馬さんは、判さんと同じ速度v[m/s]のボールを投げるには、腕の角回転速度 ω1 > ω2 の関係、すなわち、腕をより速く回さねばならない。

このため、

ω1 > ω2 の関係より、飛雄馬さんの投げるボールには、判さんより速いスピンがかかる。

よって、ボールがホップするマグヌス力は、飛雄馬さんのボールが大きくなり、

より大きくホップして、「玉が伸びる」、という効果が現れる。

 

雄馬さんのボールは、スピンによる回転運動エネルギーはより大きくなる。

 

結論:

雄馬さんは、判さんより、通称で言われる「伸びるボール」を投げられるという結果を得た。

 

 

コンデンサを使わない電波発生機を考えました。

機械モーター式電波発生機

課題:従来の電波(電磁波)の生成波形は、マクスウェル方程式から導かれる波動方程式(Wave Equation)から導かれ、この方式では変位電流(εμ∂E/∂t)の項が追加されたが、これは空間中の電界変化を起こすコンデンサの存在の必要性を示している。

この電波発生機は、コンデンサを使わずに、機械式モーターと永久磁石とコイルで、電波を発生しようとするアイディアを図示した。

発生できる周波数は、回転数、直径に比例します。

公知例:高周波発電機

 

2023/05/30 図中の磁石N極,S極の記述ミスを修正。