アンテナSWRが下がらない現象と同軸ケーブル長の周波数依存性

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同軸ケーブルの短縮率:出展引用 CQ出版社図書から

短波帯(1MHz〜30MHz)では、ダイポール・アンテナやインバーテッドV型ダイポールアンテナを製作すると、給電点にバランをつけなくても、容易にSWRは1.5以下にすることが出来て、経験的にはSWR1.1程度は実現できました。
ところが、以前ここに書いたようにヘンテナ50MHzではSWRが簡単には下がらない現象が出ることを書きました。
また、144MHz,430MHzと周波数が高くなると、同軸ケーブルの長さでSWR値が変化しやすい現象も知られています。

こうしたSWRが下がらない現象は、定説:「同軸ケーブルは任意長で良い。」と言われて来ていても、
実は周波数に関係して、同軸ケーブルの同調給電線としての長さが変化する特性と関係しているようです。

「アンテナ給電点から送信機端までの同軸ケーブルは(1/2)λ*波長短縮率*n で同調・共振する。」
{n:n≧1, nは整数}

と考え、送信機端の電流最大の腹、給電点を電流最大の腹とする高周波の同調・共振すると考えると、同軸ケーブルが利用する周波数に同調・共振し、うまくSWRが下がるようになるのではないか?
(実験での立証要)と思います。

長らく言われている定説「同軸ケーブルは任意長で特性インピーダンスが一定なので、同軸ケーブルを使った給電線は、任意の長さで良い。」は、理論を今一度考え直す必要が、ずっと以前から長年継続している論理エラーの恐れがあります。

(とりあえず今日はここまで。)